(出番は明智)
刹那に陥る感情こそが真実だと思いませんか愛しい人。私を見る度にその秀麗な顔が子供のように醜く歪んでいく貴女に触れる事さえ叶わない私の捌け口は殺戮ではなくまた愛である事に。
貴女の柔らかい肉を切り裂くと同時に沸く悦楽よりも、一時の胸を締め付けるような哀募に永劫満たされるように。
ただしこの感情は貴女には届かないでしょう、悲しいことに。
ああ今私は丸腰であり、その上手枷と足枷を二重に付けられている、貴女の可愛い主の怒りを買いましてね、そのまま死ねと。貴女が私よりも貴女の主を贔屓する限りこの戒めが解かれる事はないでしょう。まあ貴女と二人きりを思えば、たとえ格子に阻まれようとも、青黴臭い地下に埋められようとも結構。私が貴女へと燃え盛らんばかりの愛さえあれば、ね?
「光秀公」
なんですか。
「枷というものは、拘束する為にあるものです」
そうですよ。
「抗うべきではありません」
そうですか?
「フゴフゴフゴフゴ、何言ってんのかわかりません」
貴女に愛が届かない。
ほのぼの☆(←違う)
(だから寝ろ、脱兎)
PR