(こじうろう×伊達ヒロイン)
(心の目で見たらアダルティ)
小十郎と動く唇のひとつひとつを目で辿り、その甘さのひとつひとつを噛んでいると頬をはたかれた。
「動かないつもりなら退け」
「動くさ」
顔の輪郭を目で追い、肌の白さを指で探す。なだらかな肩から真っ直ぐに落ちる先に腕は無く、かき抱く事は出来ても繋がることの無い全てが俺を女にさせる。
閉切った部屋に夜のような黒は訪れず、かといって苦悩を払う光はない。
薄闇の中で愛した色だけが瞳に映り逃げてはくれない。
「小十郎」
昼間での行為を持ち掛けたのはこちらからだったが、まさか乗るとは思わなかった。艶や色のある女ばかり愛でる政宗様が、年も超えたこの女を相手にするとは思えない。いまだに武芸を続ける体に丸みはなく、きつく抱けばこちらの皮が痛む。その腕は共に走った時には酷く心強かったのを今でも忘れない。切り落とした時の堅さでさえ。
何を感傷しているのか。
(堪る……と言うのか)
片目の主に叶わぬ恋慕に泣く体がひたすらに欲しいと願った。だから触れるすべてを強く持たなければならない。いつでもこれが最後になるはずだから。
残った腕が一時だけの顔を見せる。
「ねだって」
悲しげな瞼に情が落ちた。
お仕事さぼって逢引。
政宗さんは小十郎がヒロイン好きって知ってるので応援してる。
オカシイナ!コジュウロウガヘタレテクヨ!!!!
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